ランキングモンスター
2000年代前半、DVDで用いられる赤色レーザーに比べ、より波長の短い青紫色レーザーを使用した高密度な次世代光ディスク規格としてBlu-ray Disc(以下BD)とAOD(後のHD DVD)が登場した。これらを総称して一般的に次世代DVDと呼ぶ。DVDと同じ12cmサイズのディスクだが、既存のDVDプレーヤーでの再生互換はない。次世代DVD機器の多くは、主にユーザーに対する販売・普及戦略上の理由から、DVDの再生機能も併載することでDVDの再生を可能として、機器としての互換性を確保している。このように次世代DVD機器でDVDが再生できるのは、あくまで次世代DVDの方式自体の互換性ではない。
主に映像ソフトやデジタルテレビ放送のHD映像記録用途を主眼としており、ソニー・パナソニックなどのBD陣営と東芝・NECのHD DVD陣営は規格統一を模索していたが2005年交渉が決裂。2006年に分裂した状態で製品化され、ハリウッドの映画産業などを巻き込んだ激しい規格争いが勃発した。しかし2008年2月、製品の発売から二年を経ずして東芝がHD DVD事業からの撤退を発表し、次世代光ディスクは事実上BDに統一された。
DVDの規格策定時にもソニーと東芝は、ソニーフィリップス陣営のMMCDと東芝・パナソニック陣営のSDのどちらを選ぶかで対立した。結果的にはCD規格延長を目論むMMCDより、CDと異なり二枚の板の貼り合せ構造を採用し大容量化実現したSDを基にDVD規格は作られた。一方、同じBD陣営に属するソニーとパナソニックも書き換え可能型DVDで激しく対立した間柄だった。ソニーはDVDと似て非なるDVD+RWを作り出している。また、パイオニアやシャープもBD陣営だが、こちらも書き換え型DVDではDVD-RW陣営としてパナソニックと敵対関係である。
しかし、データ記録・搬送用途では従来型DVDがあり、大量のデータ容量が必要な場合でもハードディスクがある。映像分野でも、DVDビデオの画像をBD並のHD映像画質に補正補完するアップコンバート技術、逆にMPEG-4圧縮により記録型DVDにHD映像の長時間録画を可能にする技術などを搭載したレコーダーもある。