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振幅変調(AM)による国内ラジオ放送である。近距離向けの国際放送に利用される場合もある。日本で「AM放送」「AMラジオ」という場合は、中波放送を指して呼ぶことが国民の間では一般的で、AMによる短波放送は含まれないことが多い。
周波数としては南北アメリカ以外の地域では531kHz~1602kHzの9kHz間隔ですべて9の倍数となっている。例えば、1134kHz〔東京・文化放送〕→1143kHz(京都・KBS京都)というように9kHz空いている。以前は10kHz間隔で、1978年11月23日国際協定時刻午前0時から現在の9kHz間隔となった。なお日本の場合、国際協定時の前日20時から24時に相当する午前5時から9時までは名目上は「試験電波」扱いで、本放送と同じ内容で番組を行った。現在でも、国際電気通信連合の規定する第2地域、即ちアメリカ州は10kHz間隔のままである。
伝送周波数帯域幅が狭く、変調方式の特性としてノイズ等に耐性が弱い。特に送信所から遠い放送局、一部の家電品の近くや雷発生時に起きやすい。これは同じくAMを使用する長波・短波放送も同様である。また、FM放送に比べて低音質である。そのため、スポーツ実況中継・ニュース・交通情報などの情報を提供するような生番組やトーク番組が主に放送されている。位相変調を用いたステレオ放送も行われている。
放送局(送信所)から到達する距離が長いため、1つの都道府県内で放送を行う県域放送、複数の都道府県にまたがって放送される広域放送がある。ただし、原則は県域放送でも隣県の局が受信できる例も多く、さらには広域放送の地域なみに受信できたり、広域放送の地域より多く受信できたりする県も、青森県、静岡県、香川県、徳島県、山口県、佐賀県など多数ある。
日本におけるコールサインは、NHKの東京および拠点局ではJO*K(第一放送)かJO*B(第二放送)である。民間放送の親局はJO*R(主に先発局)かJO*F(主に後発局)である。このほかに民放の中継局にもJO*EかJO*W、JO*Oなどのコールサインがついていることがある。コールサインが付けられている中継局では、親局とは別に独自の番組を放送したり、CMを独自のものに切り替えることもある。
昼間は下部の電離層(D層)に吸収されるが、夜間のみ電離層(E層)が電波を反射するので、海外を含めて遠方のラジオ局が聞けるようになる反面、放送局同士の混信が激しくなる欠点がある。実際に、日本でも地域によっては夜間は韓国や中国の放送局の混信のため聞きづらくなる国内局もある。また日本でヨーロッパやアフリカの放送局が受信されたり、逆にヨーロッパで日本の放送局が受信されることもある。
本来「放送」ではない特別業務の局だが、AMラジオで受信できる特殊なものとして、高速道路等で路側のワイヤーからAM電波を漏洩させて付近の道路状況等を案内するハイウェイラジオ・路側放送などのサービスにも使われている。その多くは1620kHzを使用する。
これも「放送」ではないが、中波放送帯のすぐ上の1670kHz付近では、各地の港湾管理者・灯台などが海上などの気象情報(船舶気象通報)や海上交通情報を放送している。放送バンドから外れる周波数のため、昔の旧式のコイルとバリコンによるラジオでは放送バンドの誤差範囲に入り聴取可能だったが、現在の民生機においてこの周波数を受信で きるラジオ受信機はソニーやicomの一部機種のみに限られる。
なお、現在デジタル化は行われていない。